『Z900RS』
このネーミングに心踊る方はとてもたくさんいらっしゃると思います。
2017年10月25日 12:20 Z900RSワールドプレミアが東京モーターショー会場にて執り行われました。
Kawasakiよりすでに発表されていたプロモーションビデオを含めて、各メディアによるCG予想などによる報道の過熱ぶりがこの車両に対するエンドユーザーの期待が伺えます。
そんな中……
当社にお話を頂いたのは8月の半ば…
取り引き先のD社より『東京モーターショー』に出展する車両のペイントをして欲しいとの事。
『東京モーターショー❓』
『モーターサイクルショーじゃ無くて❓❓❓』
いつに無くかしこまった感じの
東京営業所 所長 F氏。
ピンと来ました💡
『新型のZですね?』
そうです。
なんとK社より新型Z900RSのカスタムコンセプトモデルの製作依頼がありD社ver.製作を着手しているとの事。
開発名『Z900RS-D』
とネーミングされたプロジェクトは
『2カ月』
と言うとても短い納期の中スタートしました。
その極秘会議は時代の流れかグループLINEにて行なわれ、そこでは未だ世に出る前の新型車両の写真が、時には開発パーツを組まれ、時には全てバラバラにされた状態で出て来ます。
先にD社に完成イメージを聞くと車体から外装までコンセプトは
『AMAスーパーバイク』
当社の担当はペイントですからそのキーワードからたくさんの資料を集めて候補をあげ、パソコン内でソフトを使い着色してイメージして行きます。
ただし車体側の最終的なビジョンがある程度見えて来ないとマッチングしないので歯痒くもグッと堪えて出番を待ちます。
D社 T社長の発想の元、無理難題があれど物ともせずK-F社にて凄いスピードで製作される車体周りのパーツ。
それでもやっとカタチが見えて来たのはK社から設けられた締切の10日前程でした…。
ついに出番が来ました。
未だ世に出て無い新型車両と初めて顔を合わせたのもつかの間、すぐさま現車にラインをトレースして行きます。
デカい…
あまりのフューエルタンクの大きさに圧倒されながらも如何にシャープなラインを引いて見せるか?
配色も現地でメインのベースカラーをラインに使うカラーと反転させるなど紆余曲折ありながらも良いカタチを模索した結果が今回の外装にペイントされました。
行き帰りの輸送時間も考慮して当社の作業日程は約1週間程。
納期を後ろには動かせません。
それでもペイント工程で新たにロゴのデザインや制作、追加アレンジなど出来る限りを盛り込み完成したのは外装出荷当日の朝でした。
今回のプロジェクトでK社がD社に期待しているのは当然自社で不可能なノスタルジックテイストをD社お得意の『着せ替え』で魅せて欲しいのだろう。
正解だと思う
私の考えですが、K社にとっては当時のZ1やZ2とまるっきり同じレプリカを作るのは容易い事。
ただしそこにはオートバイ製造メーカーが正しい道として未来を見た時、エンジンの環境問題や走行安全性、その時代のトレンドなど様々な観点から制約を設け新型車両をデザインしなくてはならない。
K社はその制約の中『Z』を現代に蘇らせてくれました。
後はパーツメーカーやバイクショップ又はカスタムショップ。更には我々の様な専門業者、そして何よりエンドユーザー様がこの『Z』との未来をどの様に見て行くか?だと思います。
その1つのカタチを今回ドレミコレクションがコンセプトモデルを通じて世界に発信出来る様プロジェクトチーム皆全力で取り組んで来ました。
K社に代わり如何にエンドユーザーの欲しいをカタチにするか?を悩み、考え、答えを探して行きました。
行き着いたのは自分達の欲しいカタチ。
即ち我々開発プロジェクトチームもエンドユーザーだと言う事でした。
新しいカタチの製作には時間が掛かります。
時間が無限にあるならばもっと素晴らしいカタチも提示出来たかも知れません。
今回は色々な条件の中で我々の出来るカタチを提示して世界中のお客様に見て頂き皆さんそれぞれの未来に重ねて頂けると嬉しいです。
最後にもうひとつ付け加えるならば…
2018年春の
『モーターサイクルショー』
までは時間がたくさんあると言う事。
我々の新たな提案に期待してください。
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